設立までの”ものがたり”
愛犬シルバーは大事な家族。 一緒に遊んだ日々を忘れません。 年をとるごとに愛しさがつのりました。
そんなシルバーが突然腎不全になって苦しみぬいた2年余り、「シルバー、元気になってね。ずっとずっと一緒にいようね。」と祈りながらお世話をしました。
それなのに...最後の叫びが耳から離れません。
シルバーは天国に旅立ちました。
家族ひとりを失ったのです。
…ショックでした。シルバーがいた日々を思い返すたび、心にぽっかり大きな穴があいて涙があふれてきました。
シルバーと一緒に暮らしたふるさと香川が、何年も犬猫の殺処分ワーストを続けていると知ったのは、そんな悲しみの中にいるときでした。
シルバーと同じかけがえのない命が簡単に消えていることに大きな衝撃を受けました。
小学4年生のときでした。
悲しみの中で知った
犬猫の殺処分の事実
「人の命と犬猫の命、何が違うの?」
命の大切さに違いはないはず
それから2年間、私は友達と2人で犬猫の命の大切さを訴える手書きのチラシを近所で配ったり、スーパーに貼ってもらったりしました。
そんな私に賛同してくれたのが、学生愛護団体ワンニャンピースマイルの子供たちでした。
中には私と同じ不登校の子もいました。 そんなみんなと一緒に声をあげられたのが嬉しかった。 仲間がいることが心強かった。
団体として初めての活動は、公益財団法人動物環境・福祉協会Evaのイベント「~殺処分をなくすために私たちにできること~」でした。 女優の杉本彩さんの応援を受け、作文を朗読。 香川県知事と高松市長に私の思いを伝え、手紙を受け取っていただきました。
ワンニャンピースマイル
活動動画
設立後の”あゆみ”
~想いは全国へ~
団体設立後、譲渡会を開いて、まちで保護された犬猫を里親さんに繋ぎながら、愛護動画の制作、愛護寄付型自販機の設置、そして念願の絵本の出版と、活動の幅を広げていきました。
そのときどきの思いをラジオの"ワンニャン通信"で伝え続けてきました。
やがて私たちの活動が新聞やニュースで取り上げられ、少しずつ皆さんに知ってもらう機会も増えました。
そして、2020年2月には、フジテレビ『坂上どうぶつ王国』で団体設立の経緯や絵本のことを取り上げて頂きました。
放送は反響を呼び、全国の子供たちから「一緒に活動したい」という声がたくさん届きました。
今では、横浜・東京・茨城・岡山・広島にも支部ができ、同じ思いでつながった仲間の輪が日本中に広がってがっています。